EDの器質的障害 【ガンの手術】
2017.09.08更新
城陽市でクリニックを開院しております、腎・泌尿器科おおねクリニックの院長、大嶺です。
今日は、生活習慣病以外の器質的障害について触れていきたいと思います。
実はガンの手術をしてしまうと、EDを引き起こしやすくなってしまうという事実があります。
もちろん、どんなガンでも原因になるかといえば違います。
EDの原因となりやすいガンは、前立腺ガン・膀胱ガン・直腸ガンです。
前立腺ガン・膀胱ガンの場合は摘出後、直腸ガンの場合は、切除および骨盤内臓器摘出後、どうしても陰茎海面体の血管や神経を傷つけてしまうリスクがあります。
これによって、EDの原因となるケースがあります。
ただ近年、ガン手術=ガン細胞を完全に除去し、生命維持ができればOKということではなく、患者様のその後の生活をしっかりと考えて治療を行う傾向にあります。
つまり、このような治療において男性の場合は、勃起機能の残存を意識して神経や血管をなるべく残す治療法を選択する医師も増えているということです。
病気になってしまったものは仕方がありません。
きちんと医師の方向性を聞いて、適切な治療を行う必要はありますが、その際にきちんと治療後の生活について、特に勃起不全になる可能性がある治療なのであれば、それについてもしっかりと話し合いをすべきでしょう。
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