男性更年期障害について
ちょっとしただるさから慢性疲労、うつ、性機能の低下など、
体の不調は男性更年期障害のサインかもしれません。
男性更年期障害(LOH症候群)とは
「更年期障害」ときくと女性特有のものと思われがちですが、男性にも起こり得ます。
もともと「更年期」とは、加齢によりエストロゲンやテストステロンの分泌量が減少する時期(40代以降)のことを指します。
男性ホルモンの一種であるテストステロンは、自律神経のコントロールに欠かせないものです。
減少すれば体にさまざまな不調をきたします。
男性の更年期障害は、女性更年期障害ほど認知されていないため、周囲の理解が得られにくく、また自覚さえ難しいのが現状です。
女性における「閉経」が男性にはありませんので、そのこともまた、自覚の困難を助長しているといえるでしょう。
主な原因として加齢によるテストステロンの減少が挙げられますが、ストレスや生活習慣などいくつかの因子と複雑に絡み合っていますので、学会でもLOH症候群(加齢男性性腺機能低下症候群)と表記されています。
当クリニックでは、未だ十分に認知されていない「男性更年期障害(LOH症候群)」にお困りの方々の受け皿となるべく、さまざまな角度からの診療を行い、すべての患者さまの肉体的・精神的な健康促進のお手伝いをさせていただきます。
主な症状、お悩み
身体的症状
精神的症状
性機能の低下
更年期障害セルフチェック(AMSスコア)
当クリニックの問診にも使用しております、「AMS(Aging males' symptoms)スコア」です。
ご家庭でのセルフチェックにご利用ください。
各項目を、
- 5:非常に重い
- 4:重い
- 3:中等度
- 2:軽い
- 1:なし
で採点し、17項目の点数を合算し、下部の「結果・アドバイス」を参考にしてください。
- 総合的に調子が思わしくない(健康状態、本人自身の感じ方)。
- 関節や筋肉の痛み(腰痛、関節痛、手足の痛み、背中の痛み)。
- ひどい発汗(思いがけず突然汗が出る。緊張や運動と関係なくほてる)。
- 睡眠の悩み(寝つきが悪い、ぐっすり眠れない、寝起きが早く疲れがとれない、浅い睡眠、眠れない)。
- よく眠くなる、しばしば疲れを感じる。
- いらいらする(当り散らす、些細なことにすぐ腹を立てる、不機嫌になる)。
- 神経質になった(緊張しやすい、精神的に落ち着かない、じっとしていられない)。
- 不安感(パニック状態になる)。
- 体の疲労や行動力の減退(全般的な行動力の低下、活動の減少、余暇活動に興味がない、達成感がない、自分をせかさないと何もしない)。
- 筋力の低下。
- 憂うつな気分(落ち込み、悲しみ、涙もろい、意欲がわかない、気分のむら、無用感)。
- “人生の山は通り過ぎた”と感じる。
- 力尽きた、どん底にいると感じる。
- ひげの伸びが遅くなった。
- 性的能力の衰え。
- 早期勃起(朝立ち)の回数の減少。
- 性欲の低下(セックスが楽しくない、性交の欲求が起こらない)。
結果・アドバイス
男性更年期障害の可能性は低いといえます。引き続き、規則正しい生活を続けてください。
軽度男性更年期障害の可能性があります。テストステロンの測定をお勧めします。
中等度男性更年期障害の可能性があります。できるだけ早期の受診をお勧めします。
重度男性更年期障害の可能性があります。早期の受診をお勧めします。